今後は、モバイルインターネットがネット利用を牽引していくと思います

小川浩 小川 浩(おがわ ひろし)
東南アジアで商社マンとして活躍したのち、自らネットベンチャーを立ち上げる。
2001年5月から日立製作所勤務。ビジネスコンシューマー向けコラボレーションウェア事業「BOXER」をプロデュース。2005年4月よりサイボウズ株式会社にてFeedアグリゲーションサービス「feedpath」をプロデュースし、フィードパス株式会社のCOOに就任。2006年12月に退任し、株式会社サンブリッジにて、「Modiphi」事業部を立ち上げる。2008年1月4日に株式会社モディファイとして独立。

MODIPHI
http://www.modiphi.com/
──そもそも小川さんが、「Web2.0」や「フィード」に着目されたのはどうしてですか?
小川  Web2.0というのは、特定の技術やサービスを指すのではなく、ここ数年間に起きたブロードバンドやモバイルの普及などによる、Webの進化自体のことだと思います。ブロードバンドでいつでも高速に、常時接続が可能になったことや、モバイルでどこでも接続できるようになったことによって、それを使う人の数が増えたから、ネット上に公開されるデータ量も増えます。ネットを使える「時間」、「場所」、「人数」という3つが揃ったおかげで、ネットサービスが多様化されました。その結果、競争が生まれてさらに良いものが誕生してきたということなんです。僕らネットベンチャーはそんな流れの中で、最先端のサービスを作ろうと切磋琢磨していたわけですが、そういうサービスが増えたことにようやくみんなが気づき始めて、Web2.0みたいなものがブームになったというわけなんです。
──「フィード」もモバイルインターネットの発達と関連性をもっているのですか?
小川 「フィード」というのは、Webサイトのコンテンツを「外出し」する方法です。外出ししたコンテンツ同士を組み合わせたり、別のサイトで表示したりして再利用することができます。「フィード」によって運ばれたコンテンツは特定のプラットフォームに縛られないので、モバイル端末でも簡単に表示させることができます。あなたの好きなコンテンツを好きなツールで、そして好きなデザインで見てくださいということなんです。だからモバイルインターネットとの相性は抜群です。
── 今後、インターネットはどのように発展していくとお考えですか?
小川 テクノロジーはもっと進化していくでしょうね。
米国のFacebookのようなSNSは自らAPIを公開して、Web上の新しい共通プラットフォームとして発展しようとしています。同時にグーグルは、OpenSocialという複数の異なるSNSをつなぐプラットフォームを提唱していますし。今後は、単にビジネスモデルの面白さではなく、テクノロジー的にWeb2.0らしさを持った企業が重要になっていくと思います。セカンドライフのような3Dインターネットの流れもあると思いますが、ネットワークの速度に対してゲーム専用機やオンラインゲーム専用のものにはまだ勝てないと思います。2008年から2010年の短期間で言えば、最も見込みがある市場はモバイルです。モバイルインターネットが、今後のインターネット利用を牽引していくということは、間違いないことだと思います。


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